長年、企業で働く社員を対象とした人材育成、社員教育に携わってきました。ビジネスパーソンが必要とするスキル全般を企業のオーダーに合わせて提供しています。
それは、新入社員のビジネスマナーレベルから、リーダーや管理職が部下を指導する時に必要とするコミュニケーションやリーダーシップ、加えて、より高度な業務やプロジェクトを進める上で必須となるロジカルシンキング、プレゼンテーションスキルなど、幅広い分野に及びます。その実績は20年にわたり、受講者は述べ22,000人を越えました。
80社以上の企業とお付き合いする中で、必ずどんな会社にも独自の社風がありました。そして同じ会社であっても職場によって、雰囲気や生産性も違うことが多々ありました。
それはなぜか。そこで働く人が違うからです。
だからこそ、私は組織においてマネジメントがいかに大切か、マネジメントの仕方によって現場で働く人の感情が変わり、それによって成果、生産性も大きく変わることを確信しています。
最新の脳科学の研究により、人間はご機嫌でいる、ポジティブな感情でいるときの方が、集中力・注意力・持続力が高まることがわかってきました。
誰しもイヤイヤ取り組むより、楽しく気分よく取り組む方が良い結果が得られるのです。
そのためにもマネジメントする側も機嫌よくいること、そしてマネジメントされる側も機嫌よくいられる、そんな職場を作ることが私のミッションとなりました。
ただ、そこにもう一つ必要なことは、その会社の社風に合う人材がいることです。もちろん、それぞれの個性が組み合わされて成果を出していくものですが、極端に場の雰囲気を壊すような浮いた存在がいることで全体の士気が下がり、生産性が下がることはお判りいただけると思います。
大手企業のように何千人、何百人もいるなら一人の影響は少ないですが、数十人、数名規模の中小企業では、一人の存在の影響力は計り知れません。
それには採用がとても大事になることを、長年の人材育成の仕事を通して感じていました。そのため自ら採用にも関われるよう学びと実践を積み、採用定着士Ⓡとして採用、定着、育成のトータルで関わるようになったのです。
採用も育成も、すべて手段です。目的ではありません。目的はその企業が長期的、継続的に価値を提供し続け、その企業のビジョンを実現することで、社会そして関係する人々が幸せでいることです。
自分の価値観を大切にしてご機嫌に働き、お互いの価値観を認め合って、補い、フォローしあえる組織、企業を作っていくことに少しでも尽力することが、私のやりがいであり喜びです。